政治活動とブログを再スタート

このたび民主党福岡3区支部長に就任しました。
以前のブログをご愛読いただいていた皆さまには、再度のご愛読をよろしくお願いします。初めてお読みいただく方も、どうぞよろしくお願いします。

2005年6月から2015年5月までブログを書いていました。平日はほぼ毎日書き続け、10年間で2000回以上更新したと思います。現職議員の頃は平日1000アクセス程度あり、議員のブログとしては、そこそこ読まれているほうでした。

当時は多くの方にご愛読いただきましたが、いくつか反省している点もあります。たとえば、毎日書くことが自己目的化してしまって、内容のない文章をダラダラ書いたこともありました。今度は「毎日書くこと」は重視しないことにします。その代わり、これまで以上に丁寧に深く考えに考えて、真剣に書いていきたいと思います。また、誤解を招く内容や不用意なコメントを書いてしまい、関係者にご迷惑をかけたこともありました。スピードや更新頻度よりも、正確に書くことを心がけたいと思います。

以前のブログの愛読者の皆さまへのご報告のため、昨年(2015年)5月にブログをやめた後のことを、ちょっとだけご報告させていただきます。詳しいご報告はそのうち。

 

1.ネパールで地震被災者の支援活動に参加する

昨年ネパールで大規模な地震が起こりました。私の古巣のNGOがネパールで緊急支援を実施しており、現地事務所のお手伝いのため、昨年7月に4週間現地に滞在しました。初めてネパールに行き、久しぶりに援助の現場で働いて、日本のODA政策の変化(=悪化)を知りました。安倍政権によりODA大綱が改悪され、ODAの質が低下しています。このことも国政復帰を考えるようになったきっかけのひとつです。

 

2.北海道大学で非常勤講師として教える

昨年8月、9月に北海道大学の公共政策大学院の夏季集中講義の非常勤講師として「国際協力論」を教えました。大学生相手に講演したことは何度もありますが、90分の講義を15回もやって、課題を出した上で、成績をつけるという経験は初めてでした。成績をつけるのは苦労しました。多くの学生がまじめに課題に取り組み、みんなに「A」をあげたいくらいでした。大学で教えるのは、とてもよい勉強になりました。1時間講義するには、その4~5倍の準備の時間がかかりました。教えるためには、相当勉強しなくてはいけないことに気付きました。「教えることは学ぶこと」と言いますが、そのことを再認識しました。

 

3.政策研究大学院大学で政治学を学ぶ

昨年8月に政策研究大学院大学の「政策研究」という博士課程のコースに入学して、政治学者の先生の指導を受けました。10年も政治の世界にいて、そのあとで政治学を学ぶと新鮮でした。これまでの10年間の政治活動を振り返って反省したり、「次に当選したらこうしよう」と決意を新たにしたり。

受けた講義は、「社会科学研究(質的分析)」、「社会科学研究(計量分析)」、「日本政治特別研究演習」、「事例研究方法論」の4コースでした。3人の政治学者の先生方から、計量分析、質的分析、事例研究等の分析手法を学びました。また、戦後の日本政治の流れをひと通りおさらいしました。

10年も政治家をやっていても、政治の世界で知らないことがたくさんあることに気付かされました。英語のことわざに「学問をするということは、自らの無知さ加減を少しずつ知ることである」といった意味のフレーズがあります。まさにその通りでした。まだまだ勉強不足であるのは間違いないですが、半年間の集中学習でそうとうパワーアップした感じがします。今すぐ国会に戻って、新たに得た知識を実践したくてウズウズしています。

充実した大学院生活を送っておりましたが、民主党本部から福岡3区支部長就任を打診されました。衆議院選挙が近いという観測もあり、いったん休学することにしました。いつかは大学院に復学したいという思いもありますが、とりあえずは目の前の参院選と衆院選に備え、地元活動に全力で取り組むつもりです。

 

昨年6月からの9か月間にも、いろいろありました。紆余曲折を経て、福岡3区(福岡市早良区、西区、糸島市)から、もう一度国政にチャレンジします。安倍政権の暴走を止めるため、平和と暮らしと環境を守るため、福岡3区で決意を新たにがんばります。