政治の動きと分析

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私のお薦め:ドイツ型の小選挙区比例代表併用制

このところ衆議院選挙制度の改革が話題です。2020年国勢調査をもとに小選挙区の「1票の格差」を計算すると、人口が最小の鳥取2区と最多の東京22区では2倍以上の格差があり、「10増10減」の区割り変更が必要です。 大島理森衆議院議長も...
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SNSは民主主義を弱体化させるドラッグ by マルクス・ガブリエル

人気のドイツ人哲学者のマルクス・ガブリエルは、ソーシャルメディアと民主主義の関係についてこう言います。 アメリカのソーシャルメディアは自由民主主義を弱体化させる危険なドラッグなのです。自由民主主義の失墜とソーシャルメディアの台頭には...
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マルクス・ガブリエル氏の評「倫理的政治家 メルケル首相」

ドイツのアンゲラ・メルケル首相に対しては好感を持っていますが、ドイツ人哲学者のマルクス・ガブリエル氏のメルケル評がおもしろかったのでご紹介します。同氏は哲学者の独特の視点でメルケル首相を評価し、「倫理的な政治家」と呼び、次のように言...
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「新自由主義の終わり」というテーマで取材

なんと「新自由主義の終わり」という地味でおもしろみに欠けるテーマで取材を受けました。2020年12月8日付ブログ「新自由主義の終わりとその先:レジリエンス重視の政府」を読んだ「オルタナ」という雑誌の記者さんから取材依頼がありました。...
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「枝野ビジョン」と英国型マニフェスト

いつも見知らぬ人が書いた本の紹介をしている私が、自分の所属政党の党首の本の紹介をしないわけにはいきません。枝野幸男代表が文春新書から「枝野ビジョン」を出版しました。サブタイトルは「支え合う日本」です。「なぜ文春新書なのか」は知りませ...
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専門家による政治予測【超予測力2】

前回ブログの続きです。テトロック教授の先行研究「専門家の政治予測:どれだけ正確か、どうすればそれがわかるのか」という論文の結論は、「専門家の予測はチンパンジーが投げるダーツとだいたい同じ」でした。 研究対象となった「専門家」には、大...
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お薦めの本「超予測力」ご紹介【超予測力1】

この本は書名(タイトル)がイケてませんが、すごくお薦めです。タイトルが「超予測力」では、書店で見かけても手が伸びません。なので、出版されてから5年近くも気づきませんでした。 共著者のひとりダン・ガードナー氏の名前に見覚えがあったので...
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バイデン政権の成長戦略はすばらしい!

昨年の米国大統領選挙でバイデン大統領が勝って本当によかったと思うことがたびたびです。4月28日にバイデン政権が、成長戦略の第二弾として「米国家族計画」を発表しました。とてもよい内容だと思います。 成長戦略の第一弾はインフラ投資などの...
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英国労働党 スターマー党首から学ぶこと

英国の労働党は2019年末の総選挙で歴史的惨敗を喫し、コービン前党首が退任しました。2020年4月にキア・スターマー氏(57歳)が新党首に選ばれ、労働党の再生に向けて動き出しました。 スターマー党首は「建設的な野党」を掲げ、年齢、学...
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ピケティ「格差を作るのは政治です。」

フランス人経済学者のトマ・ピケティ教授は、「21世紀の資本」という恐ろしく分厚くて、かつ、世界的ベストセラーの本の著者として有名ですが、インタビューでの答えはストレートでわかりやすく感心しました。 ピケティ氏の新刊は「資本とイデオロ...