まず、日本の将来のビジョンを
現在の道州制度・公務員制度改革・政治改革等のすべての行財政改革は、総合的な中長期的国家ビジョンとして議論しなければならないのではないだろうか?全体像をはじめに提示しながら、最終的には(小さな政府)と大きな市民社会という新たな行政像の創造につなげていく。だからこそ道州制、地方行政における改革を端緒に、公務員改革、政治改革まで、本当に国民に軸足を置いた基本政策作成を急ぐべきではないだろうか。
道州制度や公務員制度改革を個別案件として議論しても、細部で必ず歪みが生じてしまう。その都度また、個別に改正を繰り返し、法案をつなぎ、つなぎ、せざるを得ない状況に陥る可能性は、誰の目から見ても、理解に難しくないことである。政治資金規制法が良い例であるように、制定されてから数十回と改正を繰り返してきた。まったくもって無駄なことである。
安倍内閣は2期6年の長期政権を目指して発足した内閣。だからこそ、その場の点数(支持率)取りだけではなく、中長期的国家ビジョンづくりを急ぐべきである。
【道州制は地方に根ざした政治の起爆剤】
地方と国の関係は、今日までの様な、補助金が一番大きな活性化要因でしかなかった地方の実態を改める必要に迫られている。日本を15以下の州と特別区に分け、人口と面積を鑑みて分割する「道州制度方式」を将来の基本方針の端緒とすることは、単に行政単位の変更のみならず、現在の日本が抱える多くの諸問題に対応できる可能性を秘めた大改革といえる。そのために、現在すでに党内において議論されている中で、様々な諸問題も浮き彫りになってきている。
道州制は、現在議論されている地方分権の在り方に大きな影響を与える制度であり、地方に大幅な予算のみならず権限も与えることで、地域に根付いた行政の在り方は、地域の主体性を促し、かつ活性化につなげることができる。この時、道州制度で考えられている行政単位を軸とすることで、(最低50万人以上)より効率性の高い行政サービスを行うことが可能になると同時に地方財政も大幅に改善できるはずである。同時に民間へサービス委譲も行う必要がある。
道州制度により、行政コストを見直すことで、当然地方公務員の大幅削減にもつながるし、地方議員の削減にもなる。現在の北海道を、道州制完成後の一つの単位と見るならば、予算や必要とされる行政職員数など、現状よりも削減することができるし、(ただ今計算中)当然、民間の活性化にもつながる。
【中央政府の効率化も実現】
また一方で、地方への移譲による財政的効果は、最終的には中央政府の財政にとって一番大きな恩恵を得ることになる。地方との役割分担をしただけ、国家財政においても、効率化、コスト削減は必須となる。
【参議院を中心に国会改革にも】
さらには国会議員といえども決して聖域ではなくなる。たとえば、各種専門分野の代表としての参議院とし、100名以下までに定数を削減できる。一方衆議院は、州を選挙区として、一つの州から国民の代表者としての衆議院議員を選ぶとすれば、同様に300名以下まで削減できる。その代わりに議員ひとりあたりにつき、歳費・秘書給与・活動費等全部含め、1億5千万位の予算の割当てをする。そうすることにより、現行の政治献金等をいっさい無くし、国会議員の本来の活動である法律・制度作りに徹することが可能となる。同時に、国家公務員削減の代わりに立法府強化の一環として、事務所スタッフの拡充を図る必要があり、今日までの官庁が各分野の専門家として政策立案等を担ってきたが、既に政策自体が各省庁の既得権益を守る色合いが強なっており、国民の側に立ち、国益に沿った政策立案がなされていないのが現実だ。
【国政改革にも道州制が必須】
本来であれば、国の仕事をする国会議員は、週5日は国会での審議や議論があり、議員宿舎問題にしても、地方からの議員は家賃を二重に支払うことになり、負担が大きすぎる。また、他国との比較でも、日本の国会議員に、本当に優秀な人材(政策立案能力の高い人材・職業としての政治家)を集めようと思うと、もっとステータスを高めるべきである。現在はまだ、金銭的な面での優位性のある人や、地方での名士の方々が多く、職業としての政治家を育てる意味でも現在の制度を大幅に変える必要性を強く感じる。公務員(教職員も含む)にしても同様であり、公務員宿舎の問題にしても、公僕を目指し国家・地方公務員としてまじめに働かれている方々にとって一部の心ない人間のために大いに迷惑を被る事態になっている。優秀な行政マンや教員を本当に必要ならば民間との細部での比較はナンセンスである。
教育改革の最たるものは、優秀な教育者を本当に集めるための待遇改善とステータスの向上につきると思う。国会・地方議員も同様であり、政治資金を集めなくても十分に政治活動(職業としての政治家)をしていけるだけの予算をつけることが本来の政治資金改革にもつながると思う。そのための一番の近道は道州制度の活用であることに間違いないと思われる。
今日までの政治は、業界団体との癒着もしかり、公務員の天下りによる公平・公正さの欠く入札制度問題もしかり、すべての根源は金の問題へとつながる。そのために、本来の国益を考えた際に必要な法律案も業界団体・企業からの献金等を受けざるを得ない現状での政治環境では、既得権益からの本当の脱却はできず、国民の感覚からかけ離れていても当然と言えば当然かもしれない。国会改革にしろ、地方改革にしろ、そこを解決せずには本当の改革はまだまだ、遠い話の様な気がしてならないのは私だけだろうか?
そのためにも、中長期的視点にたった道州制度方式の活用をめざすべきではないだろうか。
【最後に】
筆者自身は、国民のすべてが正しいとは、決して思わないが、案外、みんな(大多数)の意見は正しいのでは‥…。
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