政治の動きと分析

官邸一極集中と内閣官房の肥大化

最近の内閣官房の組織図を見たら、とんでもないことになっています。「〇〇〇本部事務局」とか、「△△△対策推進室」とか、内閣官房に置く必要がなさそうな部署も含めて、すごい数の部署が内閣官房にぶら下がっています。 確かに必要そうな部署もあ...
暮らしと経済

コロナ後は分散型システムと「生命経済」へ

京都大学の「こころの未来研究センター」の広井良典教授が、「ポスト・コロナ時代の働き方と経済社会-『分散型』システムへの移行と生命経済」という文章を書かれていておもしろかったので、ご紹介させていただきます。 コロナ後の社会に関して「ニ...
政治の動きと分析

コロナ禍を深刻化させた2つの「主義」

コロナ禍についてノーベル経済学者のジョセフ・スティグリッツ教授(コロンビア大学)が、読売新聞の鶴原徹也氏の電話インタビューに答えて次のように指摘しています。蛇足ながら鶴原氏はインタビューとそのまとめ方の名手で、とても読みやすくエッセ...
政治の動きと分析

アポロ計画の教訓:国家は産業革新の先導者たれ

経済学者のマリアナ・マッカート教授(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン:UCL)の「アポロ計画の教訓:国家は産業革新の先導者たれ」という記事がおもしろかったので、一部を引用しながらご紹介させていただきます。なお、同教授はUCLの「イ...
暮らしと経済

被災地の巨大防潮堤は必要だったのか?

東日本大震災から10年がたちます。復興は重要なテーマですが、その進め方については一部に疑問があります。特に問題なのは巨大津波に備える防潮堤です。お金がかかって景観を損ねるわりに、住民の生命を守るのに役立つのか、あるいは、費用対効果の...
平和と外交

コロナ禍のODA:教育のためのグローバル・パートナーシップ(GPE)

新型コロナウイルス感染症で世界も社会も大きく変わりました。国際援助の世界も大きな変化が起きていると思います。日本のODAの大半を実施するJICAは技術協力を重視してきましたが、その主な手段は日本人専門家の派遣と発展途上国からの研修員...
平和と外交

ワクチンの知的財産権より命を優先

知り合いから送っていただいたバングラディシュの新聞(The Daily Star:2021年2月15日付)の見出しが強烈です。 Intellectual property cause of death, genocide(知的所有権...
暮らしと経済

GAFA課税を導入すべき

私は、いわゆる「GAFA課税(デジタル課税)」に取りくみ、立憲民主党の衆院選公約に掲げるべきだと思っています。そんなときに諸富徹教授(京都大学)の新著「グローバル・タックス」(岩波新書)が出たので読んでみました。 諸富先生によると、...
子どもと教育

朝日新聞社「論座」投稿『GIGAスクール構想への5つの懸念』

朝日新聞社の「論座」に『GIGAスクール構想への5つの懸念』という文章を投稿しました。長いので(上)と(下)に分割していただきました。公開から48時間は無料でお読みいただけますが、それを過ぎると有料記事になります。 GIGAスクール...
平和と外交

中国国内の多様性と対話の大切さ

最近の中国政府といえば、香港の民主化運動の抑圧、ウイグルやチベットの人権侵害、習近平体制のアグレッシブな外交姿勢など、多くの日本人にとってはよい印象はないと思います。他方で、中国との経済的な相互依存関係は重要で、隣国である中国との友...