英国労働党の5つの使命:日本なら?

英国労働党のメーリングリストに登録しているので、定期的にメールが届きます。党首のキア・スターマー氏の名前で「より良い英国のためのキア・スターマーの5つの使命(ミッション)」というメールが届きました。日本と比較するとおもしろかったので、ご紹介します。

1.G7でもっとも高い成長率を持続させる。

経済成長はどの国でも重要課題なので、これは理解しやすいです。英国の物価高はかなりひどいらしく、IMFは2023年の英国の経済成長率はマイナスになると予測しています。優先順位が高いのも当然です。

2.未来のために国民保健サービス(NHS)を健全にする。

英国では国民保健サービス(NHS)がいつも選挙の争点になります。英国国民はNHSを誇る一方で、待ち時間の長さや医療の質では不満があるのかもしれません。日……

政治の動きと分析

英国労働党の5つの使命:日本なら?

英国労働党のメーリングリストに登録しているので、定期的にメールが届きます。党首のキア・スターマー氏の名前で「より良い英国のためのキア・スターマーの5つの使命(ミッション)」というメールが届きました。日本と比較するとおもしろかったので...
暮らしと経済

ローフレーション(low-inflation)という発想

まもなく日銀総裁も交代します。アベノミクスの評価、異次元の金融緩和をどうするのか、金融と経済財政政策が注目されています。その点で最近読んだ「メガスレット:世界経済を破滅させる10の巨大な脅威」はおもしろい本でした。 著者のヌリ...
暮らしと経済

スマート・イナフ・シティ【書評】

アメリカのアルゴリズムや都市計画の専門家のベン・グリーン氏の「スマート・イナフ・シティ」という本がおもしろかったです。ベン・グリーン氏は、アルゴリズムの公正さ、行政のアルゴリズムがもたらす影響などを研究しています。 スマート・...
書評

政治家の虚像と実像:従僕の目に英雄なし

政治学者の清水唯一朗教授の「原敬:平民宰相の虚像と実像」(中公新書)を読みました。明治から大正にかけての政治の実態がよくわかる名著だと思います。 同書によると、原敬も同時代の政治家の間では「食えないヤツ」と評価され、「憲政の神...
政治の動きと分析

防衛費増額の前に議論すべきこと:朝日新聞社WEB論座投稿文

朝日新聞社のWEB論座に投稿しました。防衛費のGDP2%への増額と増税の議論ばかりが話題になっていますが、そもそも防衛力をどう整備すべきかの議論が十分ではありません。たとえばアメリカ海兵隊のように増やす部分と削減する部分を精査しない...