総選挙をきっかけにSDGs推進を!

日本における「SDGs(持続可能な開発目標)」という言葉の認知度が約9割に達しています。他方、日本のSDGs達成度は167カ国中18位ですが、SDGsの17の目標のうち気候変動対策、ジェンダー平等など5つの目標が「最低」の評価を受けています。認知度は上がったが、目標達成には近づいていない、というのが現状です。

SDGsを達成できない理由のひとつが、政府あるいは政治の消極性にあります。2015年にSDGsがスタートして以来、政府はSDGsを「日本の問題というより、発展途上国の問題だ」と見なしてきた傾向が強いです。歴代総理の国連総会発言では、日本のウクライナやパレスチナへの援助が紹介され、いかに発展途上国のSDGs達成に日本が貢献しているかが強調され、日本国内には貧困や人権などの問題が存在しないかのようです。日本が得意な分野のSDGs……

政治の動きと分析

総選挙をきっかけにSDGs推進を!

日本における「SDGs(持続可能な開発目標)」という言葉の認知度が約9割に達しています。他方、日本のSDGs達成度は167カ国中18位ですが、SDGsの17の目標のうち気候変動対策、ジェンダー平等など5つの目標が「最低」の評価を受け...
暮らしと経済

三大震災の政府対応への五百旗頭真氏の評価

政治学者(かつ歴史学者)で防衛大学長などを歴任し、最近お亡くなりになった五百旗頭真先生の「大災害の時代」を読みました。関東大震災、阪神淡路大震災、東日本大震災の日本の三大災害を比較しながら歴史的に振り返る興味深い名著でした。 五百旗...
政治の動きと分析

どんな政治指導者が望ましいのか?【アイゼンハワーと大久保利通】

自民党総裁選と立憲民主党代表選を見ていて「望ましい政治指導者」について考えさせられました。直接お話ししたことのある人が多くて客観的に見ることはできないので、両党の候補者の皆さんについてはコメントしませんが、歴上の人物で「どんな政治指...
子どもと教育

日本の大学改革の失敗と改善案

今年(2024年)3月に出たばかりの「高等教育改革の政治経済学」という本は、私が以前から考えていたことを裏付ける内容で、たいへん興味深く勉強になりました。 この二十年ほどにわたり行われてきた大学改革(高等教育改革)は明らかに失敗です...
政治の動きと分析

極右は「変な人たち」という正しいレッテル

この十年ほど私は「ポピュリズム政治とどう戦うか」というテーマについて考えてきました。そんな問題意識のもと最近読んだ「週刊東洋経済」(2024年9月7日号)の「極右は『変な人たち』という正しいレッテル」という記事に感銘を受けました。 ...