子どもと教育

子どもと教育

大学の研究力低下は「選択と集中」の結果

日本の科学研究の弱体化が世界的にも指摘され、トップ10%論文数等の指標で見た日本の大学の研究力は10年以上の長期にわたって低下しています。 さらに博士課程進学率は20年近く低下し続け、若手研究者の安定的なポストは少なく、次世代の研究...
子どもと教育

農学部の学生がコンピュータ科学の学生の4倍

経済学者の野口悠紀雄氏の「円安が日本を滅ぼす」という本におもしろいデータがありました。東京大学における農学部のウェイトが非常重いそうです。特に大学院に限っては東大全体の一割近くが農学部だそうです。 日本の国内総生産に占める農業の割合...
子どもと教育

人への投資で未来をつくる

私が執筆した「持続可能な社会ビジョン」シリーズの第3弾です。教育や職業訓練などの「人への投資」について書きました。大学院で教育政策を専攻した私にとっては思い入れのある部分です。 人への投資で未来をつくる 個人にとっても社会にとっても...
子どもと教育

「子育て罰」と「産み控え」

教育学者の末富芳教授(日本大学)、社会福祉が専門の桜井啓太准教授(立命館大学)の共著の「子育て罰」はとても良い本でした。まず「子育て罰」というタイトルから衝撃的です。 もともと「子育て罰」は英語の“child penalty”の訳語...
子どもと教育

国政レポート51号:人口減少と子どもの貧困

福岡3区内の駅頭で配布したり、ポスティングをしている国政レポートの第51号です。受け取ったことのない方はお読みいただければ幸いです。 人口減少と子どもの貧困 深刻な子どもの貧困問題に対応するため、全国で子ども食堂などの取り組みが進ん...
子どもと教育

20年間のアフガニスタン援助はムダだったのか?

過去20年にわたって国際社会はアフガニスタンを援助してきました。しかし、タリバン政権の成立によって「膨大な援助が水の泡」になったと書くメディアがあります。私は違うと思います。あまりにも短絡的な評価だと思います。 確かにアフガニスタン...
子どもと教育

大学教員の非正規化は自由への脅威

近年の「大学改革」の流れで大学教員の非正規化が進んでいます。あえてカッコ書きで「大学改革」と記したのは、「大学改革」のなかには実際は「大学改悪」というケースが多いからです。安倍前総理の教育再生会議や文部科学省の罪は重いです。 さて、...
子どもと教育

子どもの権利条約と私の二十代の思い出

昨日(6月15日)子ども関係のNPOが主催する「広げよう!子どもの権利条約キャンペーン」という国会内の集会に参加しました。超党派議員が呼びかけ人になった会議ですが、小学校6年生から高校3年生までの子どもたちの代表も参加しました。子ど...
子どもと教育

産業革命期の牧師のイノベーションと研究助成

ナシーム・ニコラス・タレブ氏(文筆家、大学教授、投資家、トレーダー)は、リーマンショックを予測し、「ブラック・スワン」という言葉を流行させた人物ですが、彼が研究助成のやり方についておもしろいことを書いています。 タレブ氏によると、産...
子どもと教育

文部省 + 科学技術庁 = 大学政策の劣化

橋本行革により「文部省」と「科学技術庁」が統合されて「文部科学省」ができたのが2001年です。もう20年になります。そしてこの20年間の高等教育(大学教育)政策は、おおむね誤っていたと私は思います。 文部科学省が過去20年で進めてき...