小泉進次郎大臣の育休について

西日本新聞から小泉進次郎環境大臣の育休についてコメントを求められ、いろいろ話したのですが、記事の中で使われたのは以下のコメントです(2019年9月13日付朝刊)。

7歳と5歳の2人の子育てに積極的な立憲民主党の山内康一衆議院議員(比例九州)は、「小泉氏が育休を取れば、国会議員の新しいロールモデル(手本)となる」と話す。

電話での取材でしたが、正確に意図したことを伝えるのは難しいです。私としては「社会全体で男性が育休を取るのがあたり前になってほしい。そのためには国会議員や大臣が育休を率先して取るのはよいことだ」という趣旨で話したつもりでした。「男性の育休に対して冷淡な社会全体の風潮を変えるにはよいことだ」と言いたかったわけです。

しかし、記事になると「国会議員の新しいロールモデル」などという、単なる「国会議員のお手本」という程度に矮小化されてしまいました。こういう言い方をしたのか覚えていませんが、たぶん言ってないと思います。記者の方でパラフレーズ(他の言葉で言い換えること)したのかもしれません。社会全体のロールモデルというつもりで言ったのですが、伝わらなかったようです。意図した通りに書いてもらえないのは、私の説明や言い方が悪かったのだろうと反省しています。

また、雇用保険に入っている人の「育児休業給付金」は、育休中に給与の満額がもらえるわけではありません。基本的に賃金の50%がもらえる仕組みです。小泉大臣の育休が、短期の場合は有給休暇としてとらえていいかもしれません。しかし、長期にわたる場合は、国会議員の歳費と大臣給与を100%もらっていいのか、という問題が発生すると思います。その辺の調整が事前に必要だとコメントしましたが、そこはボツでした。ポイントが細かくて地味すぎました。

若干の反省点はありますが、地元の新聞にコメントを取り上げていただけるのはありがたいことです。正確に意図を伝えられるよう、コメント力を磨きたいと思います。