テレビのインタビューが苦手な理由

私はテレビ出演が苦手です。しかし、役割上、避けて通れません。地元の福岡では立憲民主党の県連代表としてコメントを求められれば、基本的に断れません。また、政調会長代理という立場で、政調会長が出られない時や政調会長が出るほど重要じゃない案件の取材に答えることもあります。今朝も党本部の広報宛にテレビ局から取材依頼が入り、立場上、私が対応することになりました。

苦手な理由の第一は、自分のテレビ映りが嫌いだからです。あえて「テレビ映りが悪い」とは申しません(「素材が悪いからだ」というツッコミを回避するため)。あえて「テレビ映りが嫌い」と言っておきます。

だれでもテレビで見ると実物より膨張して見えます。ライトをがんがんにあてるからだと思います。私は、若いころはそうでもなかったのですが、加齢とともに引力に負けて顔がまん丸になってきました。まん丸な顔がテレビだとさらに大きく見えます。鏡に映る自分の姿もあんまり見たくないのですが、テレビの画面ではもっと見たくありません。

本音を言うと、選挙区の街なかに自分の顔のポスターを貼るのも恥ずかしいと思っています。しかし、選挙のためには顔と名前を売らなくてはいけないので、「必要悪」と思って一生懸命いろんなところに貼ってます。さらにはもっとポスターの数を増やそうと努力しておりますが、すべては選挙のためです。別にナルシストではないので、その点はご理解をお願いしたいと思います。

また、ホームページでもあまり写真をアップしていません。他の政治家のホームページを見ると、公式行事に出たり、お祭りに行ったりというイベント写真をアップしまくっている例が大多数です。しかし、写真ではなく、文章で勝負しようと思っています。駅で配る国政レポートも、他の政治家は写真が多いのですが、私の場合は顔写真1枚だけです。あまり写真を撮らないし、あまり写真をアップしていません。自分の写真が嫌いだからです。

テレビ出演が苦手な理由の第二は、自分の映像や写真だけではなく、自分の声も嫌いだからです。テレビで自分のしゃべっているところを聞くと、弱弱しく聞こえて、「オレってこんな声だったんだ」と恥ずかしくなります。渋い声の人がとてもうらやましいです。ついでに言うと、自分の声が嫌いな上に、極度の音痴なので、カラオケはあまり得意ではありません。

これだけ「目立ちたがらな屋」の私が選挙に立候補したのは、冷静になってふり返ると無謀でした。2005年の初当選以来10年以上も仕えてくれている秘書からは長年にわたり「もう少し目立ってください」と口を酸っぱくして指導されてきました。人前に出るのが苦手で、非社交的で、マイペースだった私も、多少は人前で話すのに慣れてきましたが、それでも得意ではありません。できればテレビ局の取材にあたっては、音声を変えて、すりガラス越しで、インタビューを受けたいものです。