共同会派(統一会派)で変わったこと

衆議院では立憲民主党、国民民主党、社会保障を立て直す国民会議、社民党の4つの会派で共同会派(統一会派)を結成して臨時国会の論戦がスタートしました。さっそく衆議院の予算委員会で共同会派での協働作業が始まっています。

雰囲気が変わった点は、些末なことですが、まず本会議場の議席が変わりました。4つの会派がいっしょになり、当選回数(議員在職年数)別に席が決められます。私の左隣りは同期当選の立憲民主党の逢坂誠二政調会長ですが、右隣りは国民民主党の議員になりました。これも新しい経験です。

また衆議院では120人の共同会派の議員が集まって座るので、ボリューム感が出ます。物理的に近くにいると、自然と心理的な距離も近づくと思います。長い時間いっしょにいると少しずつ一体感が出てくることでしょう。

衆議院の本会議の始まる15分前には、「代議士会」という党所属の衆議院議員が全員参加する会合があるのですが、4つの会派が合同で開催しています。野党第一党の立憲民主党の安住淳国対委員長が仕切ります。4会派の衆議院議員全員がそろって情報共有し、共通認識を持つことには意味があります。

会派が分かれていたときは、質問内容の重複が多いのが問題でした。事前に調整していないので、同じ質問を各党の議員が何度も繰り返し、総理や大臣が何度も同じ答弁をする、というパターンが頻繁に発生していました。しかし、共同会派になってからは、質問の重複がなくなり、効率的に追及することができるようになりました。これは大きな成果です。

また、各委員会でも共同会派で協力することになります。以前は立憲民主党だけで開催していた「筆頭理事・国対役員合同会議」という毎週定例の会議があります。この会議も共同会派で合同で開催することになり、すべての委員会の筆頭理事が顔をあわせます。立憲民主党が筆頭理事を出す委員会では、次席理事は国民民主党から出します。いわゆる「たすき掛け人事」的に各委員会の理事を決めることになりました。

私の所属する外務委員会と情報監視審査会という2つの委員会の例でいえば、外務委員会では、筆頭理事が国民民主党議員で、次席理事が立憲民主党の私です。情報監視審査会では、筆頭理事の役割を私が担い、次席理事の役割を国民民主党の議員が担います。国民民主党の理事と緊密に連携しながら、委員会運営についての方針を決めています。

衆議院における共同会派の国会内の共闘はスムーズに始まりましたが、これは次の衆議院選挙での共闘にもよい影響を与えると思います。参院選では1人区の候補者調整で各党が連携し、それなりの実績をあげることができました。衆院選は、すべてが1人区(小選挙区)なので全国で候補者調整が必要になります。国会でスムーズに連携できれば、衆院選の候補者調整もスムーズにいくと思います。

そして次の衆院選挙を政権交代選挙にするためには、野党が「受け皿」として有権者に認識される必要があります。共同会派に参加している政党は、日頃から政策を調整してすり合わせることになります。その政策の調整作業を発展させて、将来的には衆院選の共通政策(共通公約)をつくり、共通公約をかかげて選挙戦に臨む必要があると私は思います。将来の共通政策づくりのためにも、国会内で日頃から顔をあわせて政策の話し合いをすることには意義があります。

参議院側の共同会派は少しぎくしゃくしているようですが、次の国政選挙は衆議院選挙です。まずは衆議院の共同会派がスムーズに運営されることが最重要の課題です。衆議院における共同会派の出だしはスムーズに行っているようです。あとから振り返って「政権交代への道は共同会派からはじまった」と言われるようにしたいものです。