子どもと教育

高校の講義メモ(2):国際協力は必要なのか?

高校での講義メモシリーズの第2弾です。この講義は「国際協力論」というタイトルで15名ほどの生徒が受講してくれます。この高校の選択授業はけっこう柔軟で、「部活で出席できない生徒」とか、「先生の個人指導が入って出席できない生徒」とか出る...
社会と市民活動、NPO

家族の過剰な重視が家族を殺す

今日のブログの刺激的なタイトルは、エマニュエル・トッドの著書からとりました。エマニュエル・トッドは、フランスの歴史人口学者・家族人類学者です。いつもユニークな視点で世の中を分析し、見事に未来を予言してきました。人口動態からソ連の崩壊...
子どもと教育

高校の講義メモ(1):国の盛衰を決めるのは?

福岡県内の某私立高校で「国際政治経済」という講義をしています。 選択科目なので成績も無関係だし、受験にも関係ないです。それでも受講してくれる生徒がいます。受講生はたった2人ですが、とても優秀で教え甲斐があります。たとえば、「国際政治...
政治の動きと分析

「リベラル・保守」の連合政党へ

東京と福岡で行われた衆議院補欠選挙は、どちらも民進党が負けました。残念ですが、ここで謙虚に敗因を分析し、来るべき衆議院総選挙に向けて政策と体制を立て直さなくてはいけません。 毎日新聞の伊藤智永編集委員が「私たちに選ぶべき『野党』があ...
政治の動きと分析

自民党政治=世襲政治=格差政治

いま福岡6区で衆議院の補欠選挙が行われています。民進党の候補者は地元のふつうのご家庭の出身の女性ですが、自民党系候補者2名はどちらも有力政治家の息子さんです。 そういえば、安倍内閣は世襲議員が目立ちます。安倍総理はもちろんのこと、麻...
政治の動きと分析

政治家とバイキンの類似性

昨年(2015年)8月から今年2月まで約7か月間(2学期)ほど大学院で政治学を学びました。衆議院議員を3期(約9年)経験して、そのあとで政治学を学び直すと、がっかりすることもありました。政治学者は、政治家にとても厳しいです。 政治学...
平和と外交

安倍政権による紛争当事国への経済協力拡大

日本のマスメディアも世論もこの数年で変質しました。武器輸出解禁(そして武器輸出促進)とか、外国軍隊への自衛隊航空機の貸与とか、紛争当事国に対する経済協力とか、以前なら問題視されたであろうテーマに無頓着になっています。私は大きな問題だ...
平和と外交

国連事務総長にグテレス氏

新しい国連事務総長に国連難民高等弁務官のアントニオ・グテレス氏が決まりました。適任だと思いますし、個人的にもとてもうれしいです。グテレス氏はポルトガルの首相を務めた後に、国連難民高等弁務官に就任、そしてこのたび国連事務総長です。 現...
平和と外交

奈良の都にペルシャの役人

10月5日付読売新聞の記事に「奈良の都にペルシャ人役人がいた…木簡に名前」という記事がありました。見出しにくぎ付けになりました。平城宮跡から出土した8世紀の木簡にペルシャ人を意味する名字の役人の名前が書かれていたそうです。平城京にペ...
政治の動きと分析

なぜいま解散風?

また解散風が吹いています。今春も衆参同日選説の解散風が吹き荒れ、秋になって再びの解散風の突風です。下村博文氏などの安倍総理側近が解散風を吹かせているところが、ちょっと引っ掛かります(嘘っぽい気もします)。 この時期に解散総選挙をやる...