枝野幸男前幹事長との接点

12月3日に枝野幸男代議士(前幹事長、元官房長官)をお招きして時局講演会を開催しました。見込みを上回る大勢の方々にご参加いただき、無事に終えることができました。ご参加いただいた皆さまに、この場をお借りして心から感謝申し上げます。

さて、いま民進党の福岡3区支部長(衆院選の公認候補予定者)として活動しているわけですが、福岡3区の支部長に就任できたのは、前任の藤田一枝元衆議院議員のおかげです。一方、民主党に入党できたのは、枝野さん(入党時の幹事長)のおかげです。時局講演会では、枝野さんと藤田さんのお二人の大恩人にお話しいただきました。

枝野さんとは、当時の所属政党は異なりましたが、私が当選1期の頃からのお付き合いです。当時とても印象深かったのは、同じ様な政策を提言していたことでした。

私は「新しい公共事業」と称して、「教育や子育て支援、介護や看護といった人へのサービスに予算を投じることが景気対策として有効である」と主張していました。当時から枝野さんも別の言葉で、同じような主張をされていました。

私が駅で配布していた2009年4月30日付の国政報告レポート(チラシ)を読み返してみると、「介護や子育て(保育)サービス等の『人にやさしい雇用対策』や失業者や非正規雇用者向けの職業訓練等の『人に対する投資』を重視すべき」と書いていました。われながら主張がブレていません。

いまの民進党の選挙公約の柱と一致しています。2009年当時からハードのインフラ整備(公共事業)の乗数効果(波及効果)が低くなり、社会保障費の乗数効果の方が高いことが研究で明らかになっていました。介護や保育といったサービスは人手がかかりますが、裏を返せば、多くの雇用を創出できるということです。しかも介護や保育は全国まんべんなく必要とされ、地域的な偏りはありません。介護や保育は暮らしの安心にもつながります。

そういったことを、枝野さんや私は、早い時期から一貫して主張してきました。枝野さんは当時「平成版ニューディール」とおっしゃっていたと記憶しています。他方、私は「新しい公共事業」と呼び、まったく同じ主張をしていました。ある新聞記者から「山内さんは、民主党の枝野さんと同じことを主張してますね」と指摘されて気づき、枝野さんとの親交が始まりました。

枝野さんや私が、何年も前から主張していた「人への投資」は、すっかり民進党の政策的柱になりました。うれしい一方で、このタイミングで浪人していることが悔しいです。早いところ衆議院に戻って、「人への投資」を具体的な政策や予算に反映させるために働きたいものです。