立憲民主党と国民民主党の合流の意義を数字でみる

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立憲民主党と国民民主党が合流して新党を結成することが決まりました。先週(8月13日)に立憲民主党の両院議員懇談会が開かれ、新党の綱領案や規約案が全会一致で承認されました。両院議員懇談会で合流に反対の議員は一人もいませんでした。

国民民主党側は、一部の議員が合流に参加しないと報道されています。しかし、大半は新党に合流するとも報道されています。なるべく多くの議員に新党に参加してもらいたいと思います。

近年の政治をふりかえりつつ、合流後の新党の価値を考えてみます。ポイントは「野党第一党の衆議院議員の人数」です。この十年ほどの野党第一党の衆議院議員の人数の変遷を見てみます。

2012年総選挙:①民主党 57人、②日本維新の党 54人

この時は野党第一党の民主党と第二党の日本維新の党の人数が伯仲してました。この頃は衆議院議院運営委員会の理事会がよくもめていました。どんぐりの背比べ的な不毛な争いでした。当時の私は、国会対策を担当していたので苦労しました。

2014年総選挙:①民主党73人、②日本維新の会 41人

この時は民主党が文句なしの野党第一党でしたが、日本維新の会も一定の力があり、野党が分断されて力が結集できない印象でした。当時の私は落選して浪人中で、当事者として国会にいなかったので、当時の雰囲気はよくわかりません。

2016年民進党結成:民進党95人

民主党と日本維新の会が合流して95人までの規模にふくらみました。しかし、まだ力不足の感もあり、その後の希望の党へつながる流れの伏線となりました。

2017年総選挙:①立憲民主党 55人、②希望の党 50人

この時も野党第一党と第二党の力が伯仲していて、野党の力が分断されている感じがしました。私も国対委員長代理として国会における野党共闘に努めましたが、少しずつ信頼関係が構築され、のちの共同会派結成につながったといえます。

そして今回の立憲民主党と国民民主党の合流による新党には、無所属グループも参加し、衆議院議員が100人を超える規模になりそうです。最終的に何人になるかわかりませんが、衆議院で110人を上回るとかなり大きな力になるでしょう。

次に政権交代前の野党第一党の衆議院議員数を見てみます。

2009年の政権交代の前の民主党:113人

2012年の民主党下野前の自民党:119人

野党第一党の衆議院議員が110人を超えれば、政権交代の受け皿として十分に機能することがわかります。100人を超えれば、相当なインパクトです。

現在の立憲民主党と国民民主党には、民主党政権で与党を経験したベテランや中堅議員が多数います。2009年政権交代前の民主党よりも、今の立憲民主党と国民民主党の方が政権担当能力は高いと思います。

今の野党には大臣や副大臣、大臣政務官を経験した議員がたくさんいて、立憲民主党が政権に就いたら前回の民主党政権よりもスムーズに政権運営できると思います。第一次安倍政権は、政権運営が下手ですぐに崩壊しました。しかし、第二次安倍政権は、教訓を学んでしたたかになりました。枝野さんも二度目はもっと上手くやれるでしょう。

国民民主党議員のうち新党に合流しない議員とも、野党共闘の枠組みの中で協力することは可能だし必要です。その際には私の持論の「政党ブロック」が重要になり、「政党ブロック」で政権交代をめざすことになります。枝野幸男代表を中心にした野党連立政権をめざして、新党をつくっていくことになるでしょう。

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