古民家で環境について考えた。

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先日、古民家を利用してカフェや集会場として利用しているところを訪ねました。築100年くらいの古い家を引き取って使っているそうです。

そういえば、私が生まれ育った家も古いです。以前に古民家カフェに行ったら、うちの実家より新しかったこともあります。

小さいころ祖父に「おじいちゃん、この家 何年前に建ったと?」と尋ねたら、「80年くらい前」と答えました。

大人になって、もう一度同じ質問を祖父にしたところ、「80年くらい前」とやはり同じ答えでした。

亡き祖父のなかでは、わが家は常に築80年だったようです。

もう片方の実家も古い旅館の造りです。太宰府天満宮の門前という好立地が幸いして借り手がつき、大正時代風の喫茶店になっています。旅行ガイドにもよく載っています。

父方の実家も母方の実家も古民家みたいな家ですが、どちらも築100年くらいの古い家を手入れしたり、改修したりしながら、維持しています。

ところで、最近よく住宅の解体現場を見かけます。マイナス金利政策の影響もあってか、新築工事が多いようで、築30年くらいで取り壊されている家がたくさんあります。戦後に建てられた住宅は、30年くらいして住宅ローンが払い終わった頃には資産価値がなくなる、というパターンが多いようです。もったいないと思います。

築30年で資産価値がなくなるのであれば経済的にも割に合わない気がします。それだけでなく、家を解体するのにもお金がかかります。廃棄物もたくさん出ます。短いサイクルで家を建て替えるのは、環境への負荷が大きいです。資源のムダです。

ロンドンに住んでいると古い建物だらけでした。築200年くらいの住宅や建物はザラにある感じです。イギリスというのは、ストックの豊かな国だと思います。日本の住宅も「使い捨て住宅」から脱却して、長く住める家をめざした方がよいと思います。

そういえば、福田康夫首相のときに「200年住宅」(長期優良住宅)という政策がありました。なかなかよい政策だったと思います。どの程度まで定着しているのか、うまく行っているのか、わかりません。あんまり耳にしないところを見ると、重点政策から外されているのかもしれません。せっかくよい政策なのに注目されないのは残念です。

古民家の再生とか、将来「古民家」になるような長寿命の住宅づくりとか、そういうところにもっと公的なサポートが必要だと思います。規格作りとか、融資とか、相談制度とか。人口減少社会だからこそ、住み心地がよくて環境にやさしい家づくりが大切だと思います。

大量生産、大量消費、大量廃棄という文明は、もう限界です。すでに地球の限界を超えているから、地球温暖化が進んでいるわけです。環境にやさしく、長い目で見たら経済的にも割に合うような豊かな住宅政策への転換が必要だと思います。

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