平和と外交

中国政府とタリバンの蜜月:21世紀の米中グレートゲーム

今朝(7月29日)の西日本新聞国際面の「中国外相、タリバンと会談」という記事は興味深く、さらにその隣の「米印、対中連携強化」という記事とあわせて読むとさらに興味深いです。ユーラシア大陸中央における米国と中国の「グレート・ゲーム」が活...
政治の動きと分析

なぜ政治は重要か?【ノガレス、南北朝鮮、中国と香港】

日本では若い世代の投票率が低く、若者の政治参加が低調です。アメリカで民主党のサンダース大統領候補の躍進の背景に若者の強い支持がありました。世界の気候変動問題のオピニオンリーダーは15歳(当時)のグレタさんでした。香港の民主化運動の中...
暮らしと経済

バイデン政権のグリーンニューディール

米国では「地球温暖化は嘘だ」と言っていた嘘つき大統領が退任し、バイデン政権になり、気候変動政策は大きく変わりました。その具体的な内容が、明日香壽川教授(東北大)の近著「グリーン・ニューディール」に書いてあったので一部ご紹介します。 ...
政治の動きと分析

私のお薦め:ドイツ型の小選挙区比例代表併用制

このところ衆議院選挙制度の改革が話題です。2020年国勢調査をもとに小選挙区の「1票の格差」を計算すると、人口が最小の鳥取2区と最多の東京22区では2倍以上の格差があり、「10増10減」の区割り変更が必要です。 大島理森衆議院議長も...
暮らしと経済

経産省もしぶしぶ認めた原発の高コスト

経済産業省は2030年時点の電源別の発電コストについて新たな試算を公表しました。経産省はこれまで原子力発電のコストが一番安いと主張してきましたが、ついに「原発は低コスト」と強弁しなくなりました。世界的な「自然エネルギー革命」の現実の...
社会と市民活動、NPO

若手経産官僚の不祥事に思うこと

政府不信は世界共通の現象です。例外は北欧諸国ですが、北欧諸国でさえ政府不信が最近広がりつつあると言われています。いわゆる「政府不信」は「政治家不信」と「官僚不信」に因数分解できるかもしれません(政治家不信 + 官僚不信 = 政府不信...
平和と外交

安倍外交の「愚策の極み」

朝日新聞の箱田哲也氏による社説余滴「3年目の愚策の極み」(2021年7月4日付)を読んで、私が2年前に予想していた通りの結末になったことがわかり、あらためて安倍外交の負の遺産に怒りを覚えます。 箱田氏は「日本政府が2年前、半導体素材...
政治の動きと分析

SNSは民主主義を弱体化させるドラッグ by マルクス・ガブリエル

人気のドイツ人哲学者のマルクス・ガブリエルは、ソーシャルメディアと民主主義の関係についてこう言います。 アメリカのソーシャルメディアは自由民主主義を弱体化させる危険なドラッグなのです。自由民主主義の失墜とソーシャルメディアの台頭には...
政治の動きと分析

マルクス・ガブリエル氏の評「倫理的政治家 メルケル首相」

ドイツのアンゲラ・メルケル首相に対しては好感を持っていますが、ドイツ人哲学者のマルクス・ガブリエル氏のメルケル評がおもしろかったのでご紹介します。同氏は哲学者の独特の視点でメルケル首相を評価し、「倫理的な政治家」と呼び、次のように言...
暮らしと経済

ドイツのテレワーク事情:日本は?

ドイツではコロナ禍をきっかけにテレワークが進み、ドイツ在住ジャーナリストの熊谷徹氏によると「テレワーク革命」が起きているそうです。もともとドイツは労働者の権利が守られ、労働時間が短いです。しかし、時間当たりの労働生産性は日本より高く...