産経新聞のすばらしい社説:ロヒンギャ難民を放置するな

私は職業柄いろんな新聞を読みます。国会開会中は東京にいて、思想傾向的に左から順に東京新聞、毎日新聞、朝日新聞、日経新聞、読売新聞、産経新聞の6紙は国会で目を通し、週末に福岡に戻って地元事務所でまとめて1週間分の西日本新聞を読むのがルーティーンです。なので、国会開会中は合計7紙に目を通していることになります。

どうしても時間がない時には、いちばん左側の東京新聞といちばん右側の産経新聞の2紙だけ読むようにしています。左と右の両極を読んでいれば、「真実はその間のどこかにある」という発想です。いちばん左の東京新聞に真実があることもあれば、いちばん右の産経新聞に真実があることもあるでしょう。しかし、その両極を押さえていれば、大きな流れを漏らすことは少ないです。

というわけで今朝(6月1日)も産経新聞(朝刊)を読んでいたら、社説がすばらしい内容だったので、この場を借りてご紹介させていただきます。

まずタイトルは「ロヒンギャ難民『感染弱者』を放置するな」です。ミャンマーのイスラム教徒少数民族のロヒンギャの100万人以上が、迫害や紛争を逃れて隣国のバングラデシュの難民キャンプに住んでいます。そこで新型コロナウイルスの感染者が確認されました。

難民キャンプは過密状態で、難民や竹やビニールシートで作ったテント住まいで、国連によると「世界で最も感染リスクが高い」といわれています。そこで産経新聞の社説は次のように主張します。

こうした場で感染が広がれば多くの命が危険にされされる。再拡散を引き起こす恐れもある。世界的な感染対策から置き去りにされることがあってはならない。

まったく正論です。大賛成。そして社説の最後を次のように締めくくります。

 日本政府は、河野太郎氏が外相として難民キャンプや国境のミャンマー側を訪れたほか、キャンプの水・衛生改善などで、この問題に積極的に関与してきた。難民キャンプでコロナ対策にあたる国際機関、援助団体への支援はもちろん、難民の帰還実現に向け、ミャンマー政府に働きかけを強めるべきだ。

すばらしい。読んでてよかった産経新聞。安倍総理は産経新聞に近いので、この社説に耳を傾けてほしいと思います。右も左も関係なく、正しい主張です。難民問題では日本の国内政治の右も左も関係なく、いっしょに取り組んでいきたいものです。

また、香港の民主化運動やウイグルやチベットの人権問題では産経新聞が正論をはいていることが多いことにも敬意を表します。そして、いつも国対事務所の産経新聞を読んでいるので、産経新聞には今まで一度も購読料をお支払いしたことがないことをこの場をお借りしてお詫び申し上げます。