政治の動きと分析

極右は「変な人たち」という正しいレッテル

この十年ほど私は「ポピュリズム政治とどう戦うか」というテーマについて考えてきました。そんな問題意識のもと最近読んだ「週刊東洋経済」(2024年9月7日号)の「極右は『変な人たち』という正しいレッテル」という記事に感銘を受けました。 ...
子どもと教育

沖縄科学技術大学院大学は東大を超えたのか【書評】

私が自民党議員だった頃(2005~2009年)、自民党のシンクタンク(いまはありません)の運営委員会(?)の委員でした。その頃に自民党シンクタンクの事務局長をされていたのが、本書の著者の鈴木崇弘先生です。鈴木先生は日本のシンクタンク...
書評

2023年に読んだ本のベスト10

毎年恒例(?)の「今年読んだ本のベスト10冊」をご紹介させていただきます。今年最初から最後まで読み通した本は約250冊(*小説や雑誌などは除く)。そのなかで印象に残ったお薦めの本を厳選した10冊です。お読みいただければさいわいです。...
書評

「希望の歴史」【書評】

正直言ってあんまりいいことのない一年でしたが、来年に希望をつなぐ意味で「希望の歴史」という本をご紹介します。歴史学を専攻したオランダ人のジャーナリストが書いた本で、とても読みやすくて役に立つ本だと思います。 本書にはいろいろな事例が...
BLOG

ビジネスと人権:朝日新聞社 with Planet 投稿文です。

朝日新聞社のデジタル版のwith Planetに「ビジネスと人権」をテーマに投稿しました。ご一読いただければさいわいです。 ビジネスと人権、企業とNGOの連携が必要な理由とその方法とは? (asahi.com)
政治の動きと分析

英トラス首相の減税辞任から学ばなかった日本

岸田政権が減税を打ち出しました。私は愚策だと思います。理由は次の3つです。 1.税収の上振れを国民に還元するというのは、プライマリーバランスが黒字のときに言うべきことです。多額の国債を発行している現状では、国民に還元する余裕はありま...
子どもと教育

大学の研究力低下は「選択と集中」の結果

日本の科学研究の弱体化が世界的にも指摘され、トップ10%論文数等の指標で見た日本の大学の研究力は10年以上の長期にわたって低下しています。 さらに博士課程進学率は20年近く低下し続け、若手研究者の安定的なポストは少なく、次世代の研究...
平和と外交

英国議会の外交報告書を読む

たまたまニュースで英国議会の下院の外務委員会のインド太平洋地域に関する報告書が報道されていたので、インターネットでアクセスして読んでみました。全般的な論調としては英国のインド太平洋地域へのコミットメントを強化すべきという報告書です。...
暮らしと経済

アベノミクス十年の悲惨な結果

このところの物価上昇、所得格差の拡大、実質賃金の低下、経済の低迷の責任のかなりの部分は、アベノミクスと呼ばれる経済・金融政策に起因するといえます。日銀も総裁が交代してやっとアベノミクスからの脱却の道を模索し始めました。これからの経済...
環境とエネルギー

ゴミ袋の1袋あたり処理費408円

最近出た「入門 環境経済学(新版)」という本によると、ゴミ袋1枚あたりのゴミ処理費用はなんと408円もかかるそうです。驚きました。そんなにかかるとは思っていませんでした。 厚生労働省によると2020年度の全国のゴミ処理事業経費は、2...