立憲・自治体議員ネットワークで講演


立憲民主党の「自治体議員ネットワーク」の会合で、都道府県連の代表者の前で講演しました。逢坂誠二政調会長の都合がつかなかったので、政調会長代理の私が代理で講演することになったものです。まさに「政調会長代理」にふさわしい仕事でした。

都道府県連の代表者(各県2名)の大半は地方議員です。ベテランの県議や市議も多数含まれます。政治のプロの集まりなので、講演の内容には気を使います。

全国の県連代表者の皆さんに私がいちばん伝えたかったことは、立憲民主党がめざす社会像(ビジョン)です。次の国政選挙(衆院選)の選挙公約(政権構想)はまだできていません。そこで1月22日の枝野幸男代表が代表質問で述べた「めざす社会」について解説しました。枝野代表の考えが、わかりやすく表現され、かつ、いちばん最近のスピーチが代表質問でした。

党員は党首の考えをよく知っているべきだし、そのために党の事務局は情報発信に力を入れるべきだと思います。私が党の「政策コミュニケーション局長」として日々心がけていることは、党所属の議員、党員、パートナーズの皆さんに、党の方針や政策をわかりやすく発信することです。

その意味でも1月22日の代表質問原稿はよいテキストだと思いました。枝野代表の意図をわかってもらうために、社会的・政策的な背景情報を加えながら、枝野代表の言葉を抜粋して配布資料を作成しました。

自分のなかのイメージとしては、「イエス・キリストはこうおっしゃった」とか「孔子さまはこうおっしゃった」と、弟子たちが「言行録」を書くような気持ちで、講義メモを作りました。世界宗教が広がる過程では、弟子たちが師の言葉をまとめて広めました。そんな思い(?)で、枝野代表の代表質問の原稿から言葉を抜き出し、背景情報を追加し、わかりやすく話すことを心がけました。

民主党政権の失敗としてしばしば指摘されるのは「党内がバラバラだった」という点です。これは50%はリーダーシップの問題で、残りの50%はフォロワーシップの問題だと思います。世間では政治家のリーダーシップばかりが強調される傾向がありますが、周囲で支える同志や部下のフォロワーシップも大切だと思います。

まずはフォロワーがリーダーの考えをよく理解した上で、自分の言葉でリーダーの考えを他者に説明できるようになる必要があります。少なくとも党所属の国会議員や地方議員はそうあるべきだと思います。

そしてちょっとくらいの逆風で右往左往せず、支持率の上下に一喜一憂せず、リーダーを支える心がまえが必要です。枝野代表が立ち上げた立憲民主党に、自らの意志で参加したメンバーである以上、枝野代表が何を考えているかをよく理解し、従うだけではなく、その考えを広めるために力を尽くす義務があると思います。

フォロワーである県連代表者の皆さんが「みんなで枝野さんを支え、めざす社会を築こう」という意識を高められるような講演をめざしました。効果があったか否かはわかりませんが、ご参考までに講演メモの一部(政局的な部分を割愛)を転記します。

立憲民主党がめざす社会像【枝野代表の1月22日代表質問を読み解く】

1.支え合う安心

  • 【現状】出生数は90万人以下へ。医療費の窓口負担増を狙う政府。格差の固定化。
  • 何でも「自己責任論」から、社会全体で「支え合う安心」へシフト。
  • 適正公平な税制へ:金融所得課税の累進化。高所得者の社会保険料の累進化。
  • バブルや高度成長の再来はないが、これまでの蓄積で安心できる社会を築く。

2.豊かさの分かち合い(分配なくして成長なし)

  • 【現状】輸出は比較的順調だが、内需が低迷し続けている。国内消費が弱い。
  • 豊かさの偏在が消費低迷を招いた。アベノミクスは「成長なくして分配なし」。
  • 適性な分配で可処分所得を増やし、消費活性化へ。「分配なくして成長なし」へ。
  • すべての若者に「学ぶ機会」を保障。
  • 地域分散型の自然エネルギーや住宅断熱で地方を活性化。原発ゼロは現実的。

3.充実した責任ある政府

  • 【現状】長年の「小さな政府」信仰の結果、「小さすぎて無責任な政府」。
  • 【現状】民間でできないことまで民間へ(例:大学入試テストの民間丸投げ)。
  • 【現状】公務員の非正規化と定員抑制の行き過ぎ(例:災害対応で弊害)。
  • 【現状】介護サービス不足や待機児童の問題も、政府の仕事の機能不全。
  • 政府に関わる低賃金労働者の賃上げと正規雇用化(例:保育士、介護士)。
  • 地方公務員や学校教職員、ハローワーク職員、消費生活相談員等の常勤化。

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