書評

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落選した候補者の皆さんに読んでほしい本:マイケル・イグナティエフ著「火と灰」

統一地方選が終わりました。関係者の皆さま、たいへんお疲れ様でした。おそらく一番お疲れなのは、落選した候補者の皆さんだと思います。本当に本当にお疲れ様でした。選挙には当選と落選がつきものです。マスコミも「無投票の選挙区が増えているのは...
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個人的に「平成」をふり返る

本日(2019年4月1日)、新元号が発表され、平成が終わります。45歳の私にとっては人生の3分の2が平成でした。人生をふり返ると、思い入れのある平成の年は次の3つです。平成元年(1989年)  福岡県立筑紫丘高校入学平成8年(199...
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2018年に読んだ本のベスト10

毎年恒例ですが、その年読んだ本のベスト10をご紹介させていただきます。無趣味な私の唯一の趣味といってよいのが読書です。本当は小説や歴史の本が大好きですが、仕事に関係のない本はなるべく読まないように心がけています。したがって、日頃読ん...
書評

宇沢弘文「人間の経済」【書評】

タイトルにひかれて手に取った本ですが、経済学者の宇沢弘文氏の「人間の経済」(新潮新書、2017年)はよかったです。190ページの新書なので薄っぺらですが、中身が詰まっていて、それでいて読みやすい良書です。平易なエッセイ集なのですぐ読...
暮らしと経済

ポール・クルーグマン「格差はつくられた」【書評】

時事ネタの本は、古くなると古本屋で激安になります。2008年刊の古い本ですが、タイトルにひかれてブックオフで360円で買ったのが、ポール・クルーグマン著「格差はつくられた」です。2007年ごろのアメリカ政治の雰囲気もよくわかり、ヒッ...
書評

今日で45歳。ヒラリー・クリントンのように。

ついに本日、45歳の誕生日をむかえました。何となく節目のような気がします。成人して25年(四半世紀!)。衆議院議員在職10周年(浪人中を含むと政治活動14年目突入)。社会人になって22年になります。ふりかえると落ち着きのない人生でし...
暮らしと経済

成長する国 沈む国(その3)

大手投資銀行のストラテジストのルチル・シャルマ氏(インド人)の「シャルマの未来予測:これから成長する国 沈む国」という本のご紹介の3回目です。8.通貨経済成長に通貨が大きな影響をあたえることは自明のことですが、シャルマ氏は「経常収支...
暮らしと経済

成長する国 沈む国(その2)

大手投資銀行のストラテジストのルチル・シャルマ氏(インド人)の「シャルマの未来予測:これから成長する国 沈む国」の紹介の2回目です。3.格差:良い億万長者、悪い億万長者自ら起業して努力と知恵で億万長者になる人が多い国は、経済が成長し...
暮らしと経済

成長する国 沈む国(その1)

大手投資銀行のストラテジストのルチル・シャルマ氏(インド人)の「シャルマの未来予測:これから成長する国 沈む国」という本、おもしろかったです。長くなってしまったので、3回にわけて連載します。思いつきや印象論ではなく、さまざまな要素を...
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【書評】現職衆院事務総長が書いた「議会学」

現職の衆議院事務総長の向大野新治氏の新刊「議会学」のご紹介です。「事務総長」というポストは、議員以外の者から、本会議における選挙で選ぶことになっている役職です。実際には手続きを省略して議長が指名する慣例ですが、他の衆議院事務局職員よ...