書評

政治の動きと分析

「自己責任の時代」と「民主主義を救え」by ヤシャ・モンク

政治学者のヤシャ・モンク氏(ジョンズ・ホプキンス大学)の本を最近2冊読みました。ユダヤ系ドイツ人のヤシャ・モンク氏は、世界的に評価されつつある新進気鋭の政治学者です。 ポピュリズム政治とリベラルデモクラシーの危機が広がるなか、暗い...
書評

なんと、スポーツ紙で紹介されました!

日刊スポーツ(2月11日付)の「政界地獄耳」というコラムで、私のことをご紹介いただきました。スポーツとは縁のうすい私ですが、スポーツ紙というのが意外です。取材は一切なく、ブログを読んだ執筆者(匿名)の方が記事にしてくださいました。 ...
書評

2020年は勝負の年

新年あけましておめでとうございます。おそらく今年は解散総選挙の年になるでしょう。私にとっては勝負の年です。オリンピック・パラリンピックが終わった秋ごろの衆議院選挙という想定で準備しています。 元旦と2日はお休みして3日から仕事を再...
書評

2019年に読んだ本のベスト10

2019年もいろいろありました。今年も1年いろんな方にいろんな形でお世話になり、ありがとうございました。2019年は統一地方選、参院選とあって選挙イヤーでもありました。業務の上では可もなく不可もなく、大成功も大失敗もなく、たんたんと...
書評

ブログで本を紹介する理由

ふり返ってみると私のブログは、書評であったり、本を読んで感じたことを書いたものが多いことに気づきました。なぜブログで書評や読書感想を書くかというと、読んだことを忘れないためです。いわば備忘録をネット上で公開しているようなものです。 ...
政治の動きと分析

専門知の死:無知礼賛と民主主義【書評】

専門知と民主主義の関係は、政治学の重要なテーマです。世界で広がるポピュリズムや反知性主義の動きを見ると、きわめて現代的なテーマです。トム・ニコルズ著「専門知は、もういらないのか:無知礼賛と民主主義」という本を読んで考えさせられました...
書評

知識量と意見の強さの反比例

最近出たトム・ニコルズ著「専門知は、もういらないのか」という本に次のような興味深い記述がありました。 2014年ワシントンポスト紙は、ロシアがウクライナに侵攻したことを受け、合衆国が軍事介入するべきか、アメリカ人を対象に世論調査を行...
暮らしと経済

軽減税率は政治家の責任放棄:小峰隆夫「平成の経済」より

旧経済企画庁のはえ抜きのいわゆる「官庁エコノミスト」の小峰隆夫氏(現大正大学教授)の新著「平成の経済」(日本経済新聞出版社)は、かたい本ですが、読むに値する良書です。以前にも小峰氏の本を何冊か読みましたが、正統派の官庁エコノミストな...
書評

集中力のないことの利点

私の持論は「集中力のないことにもメリットがある」というものです。 最近読んだ「サピエンス異変」という本によると、人類がイスに座るようになったのはごく最近(ほとんどの人にとっては数百年前から、一部の人は数千年前から)のことです。日本...
書評

ジョン・ルイス・ギャディス「大戦略論」【書評】

長かった10日間の連休も終わりました。連休といってもイベントや地元活動もあり、全部休んだわけではありませんが、少し時間があったので、久しぶりに趣味の書評です。 学生時代に「政策過程論」という授業でイエール大学歴史学者のジョン・ルイ...