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政治の動きと分析

ピケティ「格差を作るのは政治です。」

フランス人経済学者のトマ・ピケティ教授は、「21世紀の資本」という恐ろしく分厚くて、かつ、世界的ベストセラーの本の著者として有名ですが、インタビューでの答えはストレートでわかりやすく感心しました。 ピケティ氏の新刊は「資本とイデオロ...
暮らしと経済

LINE問題とわたし

日本人のかなりの割合が利用しているアプリのLINE。そのLINEの個人情報が中国の委託先からアクセス可能となっていた問題が注目されています。立憲民主党の国会対策委員会では、国対幹部間でのLINE使用を当分の間ひかえるそうです。私はい...
子どもと教育

少人数学級はいいけれど、非正規教員を増やさないように

いま衆議院では小学校の少人数学級の推進の法改正の審議をしています。具体的には学級編成の標準を現行の40人から35人に引き下げる法改正です。この法改正に関しては与野党ともに賛成で、全会一致で成立する見込みです。 しかし、過去の地方自治...
社会と市民活動、NPO

ニューディールの市民保全部隊(CCC)と芸術支援

コロナ危機からの回復にあたって過去の事例から学べることはないかと、米国の大恐慌時のフランクリン・ローズヴェルト大統領のニューディール政策を勉強しました。ニューディール政策といえばテネシー川流域開発が有名ですが、その他にも21世紀の今...
衆議院議員時代の活動ほか

「衆議院議員になってよかった」と思うとき

カジノ汚職、河井前法務大臣の選挙違反、与党議員の銀座クラブ通いなど、衆議院議員のイメージは最悪です。多くの人から「衆議院議員なんてロクな人間じゃない」と思われています。 ドラマや小説に出てくる悪い政治家は、たいてい「悪徳代議士」です...
政治の動きと分析

官邸一極集中と内閣官房の肥大化

最近の内閣官房の組織図を見たら、とんでもないことになっています。「〇〇〇本部事務局」とか、「△△△対策推進室」とか、内閣官房に置く必要がなさそうな部署も含めて、すごい数の部署が内閣官房にぶら下がっています。 確かに必要そうな部署もあ...
暮らしと経済

コロナ後は分散型システムと「生命経済」へ

京都大学の「こころの未来研究センター」の広井良典教授が、「ポスト・コロナ時代の働き方と経済社会-『分散型』システムへの移行と生命経済」という文章を書かれていておもしろかったので、ご紹介させていただきます。 コロナ後の社会に関して「ニ...
政治の動きと分析

コロナ禍を深刻化させた2つの「主義」

コロナ禍についてノーベル経済学者のジョセフ・スティグリッツ教授(コロンビア大学)が、読売新聞の鶴原徹也氏の電話インタビューに答えて次のように指摘しています。蛇足ながら鶴原氏はインタビューとそのまとめ方の名手で、とても読みやすくエッセ...
政治の動きと分析

アポロ計画の教訓:国家は産業革新の先導者たれ

経済学者のマリアナ・マッカート教授(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン:UCL)の「アポロ計画の教訓:国家は産業革新の先導者たれ」という記事がおもしろかったので、一部を引用しながらご紹介させていただきます。なお、同教授はUCLの「イ...
暮らしと経済

被災地の巨大防潮堤は必要だったのか?

東日本大震災から10年がたちます。復興は重要なテーマですが、その進め方については一部に疑問があります。特に問題なのは巨大津波に備える防潮堤です。お金がかかって景観を損ねるわりに、住民の生命を守るのに役立つのか、あるいは、費用対効果の...