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平和と外交

コロナ禍のODA:教育のためのグローバル・パートナーシップ(GPE)

新型コロナウイルス感染症で世界も社会も大きく変わりました。国際援助の世界も大きな変化が起きていると思います。日本のODAの大半を実施するJICAは技術協力を重視してきましたが、その主な手段は日本人専門家の派遣と発展途上国からの研修員...
平和と外交

ワクチンの知的財産権より命を優先

知り合いから送っていただいたバングラディシュの新聞(The Daily Star:2021年2月15日付)の見出しが強烈です。 Intellectual property cause of death, genocide(知的所有権...
暮らしと経済

GAFA課税を導入すべき

私は、いわゆる「GAFA課税(デジタル課税)」に取りくみ、立憲民主党の衆院選公約に掲げるべきだと思っています。そんなときに諸富徹教授(京都大学)の新著「グローバル・タックス」(岩波新書)が出たので読んでみました。 諸富先生によると、...
子どもと教育

朝日新聞社「論座」投稿『GIGAスクール構想への5つの懸念』

朝日新聞社の「論座」に『GIGAスクール構想への5つの懸念』という文章を投稿しました。長いので(上)と(下)に分割していただきました。公開から48時間は無料でお読みいただけますが、それを過ぎると有料記事になります。 GIGAスクール...
平和と外交

中国国内の多様性と対話の大切さ

最近の中国政府といえば、香港の民主化運動の抑圧、ウイグルやチベットの人権侵害、習近平体制のアグレッシブな外交姿勢など、多くの日本人にとってはよい印象はないと思います。他方で、中国との経済的な相互依存関係は重要で、隣国である中国との友...
平和と外交

森喜朗元会長への「老害」批判の問題

東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員長だった森喜朗元首相が、女性蔑視発言の責任をとって辞任しました。女性蔑視発言は言語道断であり、辞任は当然です。 しかし、気をつけないといけないのは、「森元会長は老害だ」みたいな批判が出てく...
平和と外交

元モスクワ特派員が見た「破壊戦」と安倍外交

日本経済新聞社の元モスクワ特派員の古川英治氏(現編集局国際部次長兼編集委員)が書いた「破壊戦:新冷戦時代の秘密工作」という本がおもしろかったです。ロシアの情報機関や国営放送による世論操作(特にフェイクニュース拡散)やサイバー工作の怖...
子どもと教育

オンライン教育が広げる教育格差

新型コロナウイルス感染拡大を受けて実施された2020年春の学校一斉休校では、一部の地方自治体や学校でオンライン教育の導入が進みました。多喜弘文准教授(法政大学)と松岡亮二准教授(早稲田大学)が、内閣府の調査データに基づき、臨時休校中...
子どもと教育

GIGAスクール 4,800億円のコスパ

政府が進めているGIGAスクール構想は、デジタル機器等のハード整備、ソフトウェアや通信環境整備にお金がかかります。投じられる教員の労力と時間もかなりのものです。それに子どもたちの貴重な学習時間をICT教育に費やすことになります。どれ...
子どもと教育

教育のICT化=市場化と公共性喪失

政府は、2016年1月閣議決定の第5期科学技術基本計画で初登場した「Society 5.0」なる概念に基づき、IoT、AI(人工知能)、ビックデータ、ロボット工学などの最新テクノロジーを活用して経済成長を実現し、社会的課題を解決する...