平和と外交

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専門知と政治/尾身会長と菅総理

専門知と政治の関係は、政治学の重要なテーマです。コロナ禍の今もっとも重要なテーマかもしれません。新型コロナウイルスは「忖度」してくれないし、精神力や強権では克服できません。医学や統計学の知見(エビデンス)に基づく対策が不可欠です。そ...
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「自民党は外交に強くて、野党は外交に弱い」は本当か?

ある方から「野党も外交に強くなって下さいね」という激励のメッセージをいただきました。残念ながら、このメッセージは「野党は外交に弱い」という前提です。野党外交の実績といっても具体例はあまり思い浮かばず、そう言われても仕方ないかもしれま...
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ケネディ政権のキューバ危機:失敗と成功【超予測力3】

書評の「超予測力」ブログの最後です。ケネディ政権では、最悪の失敗も、最高の成功もキューバに関係がありました。ケネディ政権の最大の汚点はいわゆるピッグス湾事件です。1961年にCIAが亡命キューバ人を訓練して、フィデル・カストロ政権を...
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米海軍司令官「6年以内に中国が台湾侵攻」発言

日米首脳会談でも台湾について言及され、最近は台湾情勢が話題です。そのなかでも米インド太平洋軍のデービッドソン司令官が3月9日米上院軍事委員会の公聴会で行った証言で「6年以内に中国が台湾を侵攻する可能性がある」との発言は注目されました...
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ミャンマー問題について国会で質問

4月12日衆議院決算行政監視委員会でミャンマー軍事政権による市民の虐殺や人権侵害への日本政府の対応について質問しましたので、概要をご報告させていただきます。 1)中国政府と同様に国軍寄りの態度を示すことの問題 ミャンマーでは2月1日...
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辺野古基地建設はムリと米シンクタンク報告

朝日新聞2021年4月4日(朝刊)「辺野古『完成可能性低い』米シンクタンク報告書」という記事を読むと辺野古基地建設は技術的に不可能なことがよくわかります。 これまでの沖縄県や日本人の専門家も同じことを言ってきましたが、今回は米国の戦...
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コロナ禍のODA:教育のためのグローバル・パートナーシップ(GPE)

新型コロナウイルス感染症で世界も社会も大きく変わりました。国際援助の世界も大きな変化が起きていると思います。日本のODAの大半を実施するJICAは技術協力を重視してきましたが、その主な手段は日本人専門家の派遣と発展途上国からの研修員...
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ワクチンの知的財産権より命を優先

知り合いから送っていただいたバングラディシュの新聞(The Daily Star:2021年2月15日付)の見出しが強烈です。 Intellectual property cause of death, genocide(知的所有権...
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中国国内の多様性と対話の大切さ

最近の中国政府といえば、香港の民主化運動の抑圧、ウイグルやチベットの人権侵害、習近平体制のアグレッシブな外交姿勢など、多くの日本人にとってはよい印象はないと思います。他方で、中国との経済的な相互依存関係は重要で、隣国である中国との友...
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森喜朗元会長への「老害」批判の問題

東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員長だった森喜朗元首相が、女性蔑視発言の責任をとって辞任しました。女性蔑視発言は言語道断であり、辞任は当然です。 しかし、気をつけないといけないのは、「森元会長は老害だ」みたいな批判が出てく...